酒粕には、タンパク質やビタミンB群、食物繊維や亜鉛、各種ミネラルなどの豊富な栄養素が含まれていますが、特に注目なのが「レジスタントプロテイン」という成分です。
どんなに凄いのか、ご確認下さい!
目次
こんなにすごい酒粕の健康効果!
酒粕は日本酒を絞った後の副産物ですが、近年の研究により、人の体に良い効果をもたらす成分が多く含まれていることが分かってきました。
そのなかの1つにレジスタントプロテインという成分があります。
このレジスタントプロテインは、体内でほとんど消化吸収されずに体外へ排出されるため、現代人に不足しがちな食物繊維と同様の働きをすることがわかっています。
・便秘解消
・美肌効果
・ダイエット効果
・コレステロール低下作用
その他、酒粕には人体にとって様々な有用な効果が得られると言われています。
・血圧抑制
・骨粗しょう症の予防
・アレルギー体質の改善
・肝障害予防
・アンチエイジング効果
・健忘症予防
こんなに凄い、レジスタントプロテインとは?
酒粕は日本酒を作るときにできる副産物として有名ですが、日本酒を作る過程において麹菌と酵母を使ってお米をアルコールやアミノ酸へ分解してく中、消化酵素で分解されにくい性質を持つレジスタントプロテインはそのまま酒粕として残ります。
消化酵素で分解されず酒粕として凝縮されたレジスタントプロテインは、例えば酒粕甘酒などにより摂取し体内に入ったあとも、分解されにくい性質により腸で吸収されず体外へ便として排出されるのです。
レジスタントプロテインの特徴
レジスタントプロテインは日本酒を作る過程で生まれ、タンパク質にもかかわらず、胃腸でほとんど消化さず体の外へ排出される成分です。
その特異な特徴により、実は健康効果に大きな期待ができる栄養素なんです。
酒粕でコレステロール値が低下する。
酒粕のレジスタントプロテインの機能で最も注目されているのがコレステロール値を低下させる働きです。
コレステロールには善玉と悪玉と呼ばれるコレステロールがあり、特に悪玉コレステロールが問題ですが、悪玉コレステロールが多くなると動脈の血管内にたまり動脈硬化を起こします。
血管の内側が狭くなり血液が流れにくくなったり、血栓によって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことに繋がります。
酒粕のレジスタントプロテインはタンパク質であるにもかかわらず、胃腸でほとんど消化されず小腸まで届き、余分な脂肪やコレステロールをキャッチして便とともに排泄する作用があります。
余分な脂肪やコレステロールを体外へ排出することによりコレステロール値が低下し、動脈硬化や心臓病を防ぐと言われています。
腸内環境を整え便秘を解消
レジスタントプロテインが注目される2つ目の理由は腸内環境の改善効果です。
酒粕に含まれるレジスタントプロテインは便秘や大腸がんの予防に効果的です。
レジスタントプロテインはタンパク質の仲間ですが、体内ではほとんど吸収されずに排泄されるため、食物繊維と同じような働きをします。
現代人は慢性的に食物繊維不足と言われていますが、食物繊維が足りないと便秘を引き起こし、便秘は腸内環境を悪化させ、大腸がんなどの深刻な病気を招きます。
また腸内にコレステロールや糖質など余分な物質が溜まることで、生活習慣病などを引き起こす原因にもなるのです。
酒粕のレジスタントプロテインは、食物繊維と同様の作用があるため腸内環境を整えてくれるのです。
不溶性と水溶性の食物繊維
食物繊維には水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶けやすい水溶性食物繊維の2種類あります。
✅さつまいも
✅ごぼう
✅豆類
✅玄米
などの食品に多く含まれています。
✅オクラ
✅納豆
✅里いも
✅にんじん
などの食品に多く含まれています。
この2種類の食物繊維をバランスよくとるとよいと言われていますが、酒粕は不溶性食物繊維が同量の白飯に比べ約10倍も含まれており、また酒粕のレジスタントプロテインが水溶性食物繊維と同様の働きをするため、酒粕は2種類の食物繊維を兼ね備えた食品と言うことがいえます。
先に述べた通り、酒粕のレジスタントプロテインは脂質をキャッチする機能があり、この脂質が潤滑油となって便をするりと排出させる効果もあるのです。
酒粕でダイエットや肥満予防を!
酒粕のレジスタントプロテインが脂質と糖質の吸収を抑制します。
食生活における肥満の原因は次の2つです。
脂質を摂りすぎればエネルギー過多になり肥満を引き起こします。
高脂血症や動脈硬化だけではなくがんになるリスクも高まることがわかっています。
糖質は体内でブドウ糖に分解され、脳や全身のエネルギーとして利用されます。しかし余分な糖質は肝臓で脂肪酸に構成され、脂肪となって体に蓄えられます。これが現在問題となっている内臓脂肪の蓄積です。
酒粕のレジスタントプロテインは肥満の原因である脂質と糖質の摂取を抑制させる効果があると言われています。
過剰に摂取した糖質は肝臓で脂肪酸に合成されますがレジスタントプロテインにはこの合成を抑制する働きがあるのです。
「レジスタントプロテインはこんなに凄い』のまとめ
酒粕に含まれるレジスタントプロテインの素晴らしい効果が、ご理解いただけたと思います。
ただ、健康に良いと言われても酒粕はどうやって食べたり飲んだりすれば良いのか分からない?といった声も多く聞きます。
酒粕を調理するのは面倒だという方には酒粕を予めペースト状にしておけば、様々な料理に調味料としても使えるのでとても便利です。酒粕ペーストを作り置き!手軽に酒粕の効果を楽しもう!
✅甘酒や汁物など
✅粕漬け用ペースト、粕漬けディップなど
酒粕を毎日少しずつ食べることでレジスタントプロテインの効果が実感できることと思います。
毎日の料理にちょい足しして酒粕ライフを楽しみましょう!
レジスタントプロテインの効果や酒粕ペーストも便利さも分かったけど、毎日食べるのは面倒という方には、レジスタントプロテインのサプリメントもありますのでご確認下さい。
コメントを残す